【看護学生必見】先輩看護師に好感を持たれる話し方とコミュニケーション術

看護学生が実習するとき、コミュニケーションスキルは非常に重要な要素となります。

良好な関係を築くためには、相手を尊重する態度や適切な言葉遣いが不可欠です。この記事では、先輩看護師との円滑なコミュニケーションを取るためのポイントやテクニックを紹介し、先輩看護師に好かれ、怒られることなくスムーズに実習を進めるためのコミュニケーションスキルに焦点を当てます。

特に、言葉の選び方、話し方、非言語的なコミュニケーションについて詳しく解説します。

看護実習の現実

看護実習は学生にとって初めての臨床経験であり、多くのプレッシャーが伴います。看護師や他の医療スタッフ、患者さんとの関わり合いは、専門的なスキルだけでなく、高いコミュニケーション能力が必要になります。

先輩看護師とのコミュニケーションの重要性

看護実習は、多くの看護学生にとって初めての臨床経験です。実習中は、指導者などの看護師からのアドバイスや指導を沢山受けます。看護師は経験と専門的な知識を持っているため、良好な関係を築くことで、より多くの学びと成長につながります。しかし、なかなかそのような良好な関係は一朝一夕に築けるものではありません。尊重と敬意を持ってコミュニケーションを行うことが、その基盤を作る第一歩なのです。

看護師とのコミュニケーションはなかなか難しい

看護実習中、多くの学生が言葉遣いや態度などコミュニケーションでつまずくことがあります。

例えば、緊張やプレッシャーからうまく言いたいことを伝えることができなかったり、指示を誤解してしまったり、看護師の期待通りに読み取れないなどです。

コミュニケーションが円滑に取れないことで、先輩看護師からの助言や指導の機会を逃してしまう可能性や、患者ケアにも悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、重要な情報が共有されない、指示が明確でないなどの問題が生じる可能性があります。

また看護師になってからも看護師同士のコミュニケーション術は必須のスキルとなりますので、看護学生のうちから身に着けておきましょう。

基本的なマナーと礼儀をまずはしっかり！

挨拶の重要性

まずは、１日の始まりと終わりにしっかりと挨拶をすることで、看護師に対する敬意を示すことができます。

挨拶はコミュニケーションの基本であり、これを怠ると不必要な摩擦を生む可能性があります。特に、多忙な医療現場で働く先輩看護師に対して、挨拶を通じて感謝と尊重を示すことは非常に重要です。

看護学生が、看護師や教員に伝える際は「お疲れ様でした」ではなく「さようなら」や「ありがとうございました」がふさわしいかもしれません。

看護実習での基本的な礼儀

身だしなみ

清潔感のある服装と髪型を心がけることは、基本中の基本です。メイクは控えめで清潔感のあるものにし、香水や強い化粧品の匂いは避けましょう。

言葉遣い

患者さんやその家族、先輩看護師に対しては、丁寧な言葉遣いを心がけます。タメ口やくだけた言葉は避け、尊重と敬意を持ってコミュニケーションを取りましょう。

姿勢

常に背筋を伸ばして、姿勢を正しく保ちます。歩くときは、静かに、周囲に気を配って歩きます。良い姿勢でいることは、自分自身の気持ちを高めるだけでなく、他人から見たときの印象にも大きく影響します。

言葉の言い換え一覧

尊重と敬意を表す言葉

相手に対する尊重と敬意を表す正しい敬語を選びましょう。特に、先輩看護師からの指導やアドバイスに対して、適切な言葉で感謝を表現することで、良好な関係を保つことができます。

避けるべき言葉とフレーズ

カジュアルすぎる言葉や、誤解されやすい侮辱的な表現は避け、相手を尊重する言葉を使いましょう。

つい無意識で口癖が出てしまうことは多くの人が経験するものです。注意されたことは、成長のための貴重な機会と捉え、次に生かすことが重要です。

普段使っている言葉遣いは、すぐに改善するものではありませんが、意識して取り組むことで、徐々に改善していくことが可能です。

以下に、看護実習で使える、好感が持てるフレーズ一覧をまとめます。

言い換え１
×　見せてもらってもいいですか
〇　拝見できますか

「拝見できますか」は、相手の許可を求める表現でありながら、自分がへりくだり敬意を示す表現でもあるため、看護実習では適切な言葉遣いと言えるでしょう。

言い換え２
×　なるほど
〇　そうなんですね

「そうなんですね」は、相手の話をしっかりと聞いて理解した上で、その内容に同意していることを示す表現です。「なるほど」はカジュアルな印象を与える場合があります。

言い換え３
×　それ違くないですか
〇　私は＿＿と認識していました

直接的な否定よりも、自分の認識を述べる形にすることで、相手を尊重し、対話を円滑に進めることができます。

言い換え４
×　＿＿してほしいんですけど
〇　＿＿していただけると助かります

「していただけると助かります」は、相手に対するお願いがあるときに、そのお願いがどれだけ自分にとって重要かを伝えつつ、敬意を持って表現する方法です。

言い換え５
×　早めにお願いします
〇　お忙しいところ申し訳ないのですが〇時までにお願いできますか

相手の状況を考慮しながら、具体的な時間を設定することで、相手に対する配慮と敬意を示しています。

言い換え６
×　一理ありますね
〇　その通りですね

「その通りですね」は、相手の意見に完全に同意していることを強調する表現です。これにより、相手の意見を尊重していることが明確に伝わります。

言い換え７
×　ふつうは＿＿ですよ
〇　私の考えを申し上げますと＿＿です

「私の考えを申し上げますと」は、自分の意見を述べる際に、それがあくまで一つの視点であることを明示します。これにより、相手の意見も尊重する姿勢を示せます。

言い換え８
×　それ違いますよ
〇　１点確認したいのですが

直接的な否定よりも、確認の形を取ることで、相手を尊重し、対話を円滑に進めることができます。

言い換え９
×　いつならできますか
〇　何時ごろご都合よろしいでしょうか

「何時ごろご都合よろしいでしょうか」は、相手の都合を最優先に考え、その上でスケジュールを調整しようとする姿勢を示しています。

言い換え１０
×　言っている意味がわかりません
〇　〇〇についてご教示いただけますか

言い換え後の表現は、単に「わかりません」と言うよりも、相手に対して尊重と協力の意志を示していると感じられます。

言い換え１１
×　習っていないのでわかりません
〇　〇〇の部分がわからないので教えてください

看護実習ではわからないことがあるのは当然です。自分が何を理解していないのかを具体的に示しながら、相手に教えてもらいたいという意志を明確にしています。このように具体的な点を挙げることで、相手もどの部分を説明すればよいのかが明確になり、効率的なコミュニケーションが可能になります。

言い換え１２
×　あの・・・すいません
〇　〇〇さん、〇〇の件でいまよろしいでしょうか

相手に対する敬意を示しつつ、具体的な話題や目的を明示しています。これにより、相手が何について話されるのかを事前に理解でき、効率的なコミュニケーションが可能になります。

言い換え１３
×　どうしたらいいですか
〇　私は〇〇と考えたのですが、〇〇さんのご意見もいただけるでしょうか

自分自身がすでに何らかの考えや解決策を持っていることを示すことにより、相手に単に問題を投げかけるのではなく、積極的な姿勢を示すことができます。

言い換え１４
×　１人でやったことないのでできません
〇　まだ１人でやったことがないため、サポートをお願いできるでしょうか

言い換え後の表現では、自分が未経験であっても積極的に学ぼうとする姿勢を示しています。これにより、相手も協力的になりやすく、より建設的な関係を築くことができます。

【みんなが体験した】看護実習の成功例と失敗例

患者さんとの会話は親しみやすさとのバランスが大事

看護師としては、患者さんとの関係性において「親しみやすさ」と「プロフェッショナリズム」の間で適切なバランスを見つけるスキルが求められます。具体的には、患者さんの個々のニーズや状況に応じて、適切な言葉遣いや態度を選ぶ能力が重要となるでしょう。

うなづくときに無意識に「うん、うん」と言ってしまう人も多いかもしれません。基本的には相槌としては、必ず「はい」を使用します。

ただ、「はい」の相槌ばかり続いてしまうと、「ちゃんと人の話を聞いているのか？」という印象を与えてしまうかもしれません。

そういう時は

「勉強になります」
「〜ということでしょうか？」
「ありがとうございます」

など、いくつかの種類の相槌を使用すると、会話にメリハリが出て好感が持てる印象となります。

看護学生が実習で看護師と円滑な関係を築くためには、基本的なマナーと礼儀が非常に重要です。挨拶から始まり、身だしなみ、言葉遣い、姿勢に至るまで、これら全てがプロフェッショナルな看護師として、また一人の人間として尊重されるための基本中の基本です。

今回ご紹介したポイントを意識して、日々の看護実習やナースになってからの仕事に臨んでいただければと思います。最後に、看護はチームワークが非常に重要な職業です。一人一人が基本的なマナーと礼儀を守ることで、職場環境改善につながり、全体としてより高いレベルの医療の提供につながります。