【すぐに使える例文】看護実習で看護師への報告の仕方とコツ

看護師への報告看護実習のコツ

私自身、昔は報告が苦手でした。看護実習中も、なんとか自分の報告を後回しにする方法はないか…なんて悩んでいた気がします。今でも、得意といえるかはわかりませんが、自分の過去から学んできた、看護師に叱られない報告の仕方をちょっと書き出してみます。

看護実習での報告する時の注意点

「ざっくり」話してから「詳しく」話す

▲看護実習の報告にて。「だから?」と言われた時の恐怖・・・

特に話す内容を整理せず、思いついたままに話すと、報告したい事柄の時系列がバラバラになってしまったり、曖昧な表現を入れ込んでしまったり、最終的に1番伝えたい事がナースに伝わらないという事が起こりえます。

そうなると魔の聞き返し

「で?」

が返ってきやすいのです。

▲「ざっくり」概要を離してから「くわしく」話す!という順番だけでも心がけてみよう、というお話。

まずは、声掛けの仕方。ここで「すいません」や「あの~」だけではなく「__の件で〇〇したいのですが今よろしいでしょうか」と声をかけると良い。

そして話しかけるときには名前や受け持ち患者さんをしっかり名乗ること。

「報告する情報」と「報告しない情報」を整理する

看護師への報告は、思いついたままではなく考え、予測してから話します。しっかり整理してから話す練習をすれば、報告は上手になります。

報告しない情報が含まれた報告の例

11時に清拭したんですけど、その際皮膚全体を観察したところ、乾燥が見られました。そのあとトイレに行きたいとのことで、お手洗いに行って、そのあとはリハビリに同行したのですが、その時、患者さんがPTさんに「いつもより肌が乾燥していてちょっとかゆいんだよ」と言っていました。患者さん私物の保湿剤を使っていますが、保湿剤だけで大丈夫かどうかお聞きしたいのですが。

青字になっている部分は「この主旨を伝える時は報告しない情報」です

報告しない情報と報告する情報を見極めて

さらに順序だてて論理的に報告するためにはどうしたらいいのでしょうか。

PREP法を用いた看護師への報告の例文

報告がスムーズにいかない場合、PREPという手法があります。

PREPの頭文字を順番通りに報告を行うことで、論理的な説明になり、話の道筋が明確になります。

Point:看護師に伝えたい要点
Reason:なぜそう考えたか?
Example:具体的な例
Point:結論(伝えたい点を改めて)

これを使って看護師への報告の例文をかいてみると

看護学生
看護学生

本日11時に実施した清拭の件で報告と相談があります。

いまよろしいでしょうか。

POINT:今後も保湿剤だけの使用でいいかどうかについてご意見を伺いたいです。

Reason:清拭で患者の皮膚全体に乾燥が見られたためです。

Example:実際にリハビリ時に患者から掻痒感の訴えも聞かれました。

Point:そのため、昨日と同様に患者私物の保湿剤を塗布しましたが、今後もこの保湿剤だけで対応していくかご相談したいです

PREP法を使ってさきほどの例を報告するとこのようになります!

実際に、これを看護師を前にして頭の中で話す順番を整理しながら話すことって難しいですよね。

そこで、まずは紙に書き出してみて話の道筋を立てる練習をしてみましょう。

これを行うことで論理的に話すことの根本を理解することができ、自然と実習中も実践することができるようになってきます。

「看護師が何を聞きたいのか」を考えながら報告する

看護師
看護師

受け持ちの山本さん、今日離床かな?

看護学生
看護学生

はい、離床です

何故、看護師はこの質問したのか?単に離床するかどうかを確かめたかったのか?
離床するかどうかはカルテに書いてあるだけでなく、患者の状態を把握している指導者は既に知っていることです。それをわざわざ看護学生に問うたのは何故かを考えてみましょう。

おそらくこの時看護師が聞きたいのは

  • 看護学生さんは今日離床することを知っているかな
  • 離床をちゃんと看護計画に組み込んでいるかな
  • 離床の時はどんな注意点があって、どんなことに気を付けるかわかっているかな

という事です。

「相手が何を欲しているのか」という仮説を立ててに応じて報告する事が大切です。

看護師
看護師

受け持ちの山本さん、今日離床かな?

看護学生
看護学生

はい、本日_時に離床し_時に帰室予定です

そのため事前に_時頃から循環動態観察しながら段階的にベッドアップを行っていきます。

左前腕のルートと腹部ドレーンに注意しながら進めていきます

「指導者は自分に何をわかってほしいのか」ということに気を配ってみると、このような報告をすることができるようになります。

バイタルサイン報告のやり方

ありがちなバイタル報告のダメな例

看護実習でまず経験するのがバイタルサイン報告ですね。

看護学生が実習でのバイタルサイン報告の時によくやってしまいがちなのが

基準値との比較しか報告しない

という事。
これは実はNGなのです。

看護実習でのバイタルサイン報告のダメな例

基準値はあくまで基準値であり、患者さんにとっての正常範囲は患者さんごとに異なります。
ですので報告するとき・アセスメントする時は

電子カルテを見て普段の患者さんの平常時の値と比べてどうなのか

を報告すること。

バイタルサインの報告の正しい仕方

では、具体的にバイタルサインの報告をする時にどんなことを報告すればいいのでしょうか。

実際に報告すべきことをリストアップしてみます。

指導者に報告すべき事リスト
  • 患者さんの部屋番号
  • 患者さんの名前
  • 測定したバイタルサインの値
  • 今までの患者さんのバイタルの値と基準値
  • 随伴症状の有無と程度

これらのリスト項目に触れながら正常範囲か、それとも異常があるか、これからどのように関わっていくか

を報告します。

また、看護学生さんの中には、緊張するあまり

看護学生
看護学生

バイタルサイン報告します!血圧が〜

と話し始めてしまう方もいるのですが、

部屋番号受け持ち患者さんの名前は、指導者ナースがバイタルサインの値をカルテに入力するのに必ず必要なので忘れないようにしましょう!

バイタルサイン報告の例文

それでは実際にバイタルサイン報告の例文を書いてみます。

穴埋め形式にするので、ぜひ活用してくださいね。

看護学生
看護学生

〇〇号室のナナエル(患者さんの名前)さんを受け持っている〇〇(あなたの名前)です。

_時に測定したバイタルサインの報告をしたいのですが、今よろしいでしょうか。

まず、体温_度で基準値と比較して_でした。

ナナエル(患者さんの名前)さんの入院中の値と比較すると_であり、

随伴症状(めまい自覚症状など、ここはバイタルの内容に合わせて観察した事)は、

(あった・なかった)ため、 (正常・正常を逸脱)と判断しました。

つぎに血圧です。… 

このように順番に体温、血圧、脈拍、など順番に報告していきます。

もし正常を逸脱している場合は、今後ケアの時にどんな観察をしていくか

あわせて報告します。

バイタルサインの正しい報告の仕方

ということで、看護実習での看護師への報告の仕方をご紹介しました。

看護師へ頼みたい事があるときの話し方

怒られてしまいがちな頼み方の事例

焦っている&看護師が怖い時は、このように

看護学生
看護学生

すいません、〇〇してほしいんですが…。

と要件のみを頼みがちです。

しかしこのままだと、客観的な事実が正確に伝わらない可能性があります。そのため、看護学生から報告を受けた看護師が、何に対する依頼なのかがわからずスムーズに次の行動を実施できないという事があります。

5W1Hを使った話し方

看護師に何かを頼むする場合、5W1Hを意識して書くことで、後で読んでもわかりやすい文書になります。

5W1Hとは、

誰が(Who)
いつ(When)
どこで(Where)
何を(What)
どのように(How)
どうして(Why)

のことです。

それぞれの要素ごとに穴埋めをしていくだけで構成が出来上がるため、ぜひ活用してください。

ここで、先ほどの看護学生の報告の例を見てみます。

このような頼み方をすると、5W1Hの中でも1つの要素しか含まれていない事がわかります。抽象的で、何を頼みたいのかがわからないため、看護師から怒られてしまうという事が起こりえます…。

そのため、5W1Hの穴埋めをして、内容を整理して看護師に依頼することが重要です。

また、5W1Hの項目に自分の伝えたい内容を分けて考えていくことで自分の考えが整理整頓されていくため頼む時もスルスルと言葉が出てきやすくなります。

今回は看護師へ何かを依頼する事例を挙げましたが、看護師への報告にも使うことができます。5W1Hを活用すると、患者に関する情報や伝えたい状況がもれなく整理されるため、具体的に段取りを考えて報告することができます。

実際は、病院という空間で指導者を前にするわけですから、緊張感に包まれています

そのため、日々の生活の中で、この記事で紹介したようなコツを実践しながら、着実に上手な報告の仕方を身に着けていきましょうね。

他にも、看護過程ドットコムでは、看護実習で看護師からつっこまれやすい質問の一覧や、看護実習記録の書き方や例文を細かくまとめています。

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