【総まとめ】実習前に知っておきたい検査データ

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実習前におさえておくべき検査データまとめ看護実習のコツ
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赤血球

RBCとかHbとかよくわかんないです。

赤血球(RBC)は1μLあたりの赤血球の数、ヘモグロビン(Hb)は血色素(ヘモグロビン)の濃度を見る検査です。 Htは、血液中にある赤血球容積の割合を示していますよ。

赤血球数 (RBC)


【男性】:4.0~5.5×10^6/μL
【女性】:3.5~5.0×10^6μL

ヘモグロビン (Hb)


【男性】:14~18g/dL
【女性】:12~16g/dL

ヘマトクリット(Ht)


【男性】: 40~50%
【女性】: 35~45%

高値だと・・・
●脱水
●真性多血症
●先天性心疾患
●エリスロポエチン産生腫瘍

低値だと・・・
●慢性腎疾患
●貧血
●慢性肝疾患
●出血

白血球

白血球数(WBC)

3.5~9.0×10^3/μL

好中球

1,500~7,500/μL

高いと・・・
●細菌感染症
●心筋梗塞
●悪性腫瘍
●炎症
●慢性骨髓性白血病

低いと・・・
●ウイルス感染症
●敗血症
●再生不良性貧血
●急性白血病
●MDS
●SLE

血小板

血小板は、けがなどで血管が損傷し出血した際、 血管損傷部位に集まってきて穴をふさぐと習いました!

出血や血栓傾向がみられた際、 血小板の数に異常がないかを見るのが、血小板数 (PLT) です。

血小板数(PLT)


15~35×10^4/μL

高いと…
●本態性血小板血症
●慢性骨髓性白血病
●出血
●化学療法後回復期

低いと…
●再生不良性貧血
●急性白血病
●肝硬変
●ウイルス感染症
●播種性血管内凝固症候群(DIC)
●特発性血小板減少性紫斑病(TTP)

ナトリウム

血清ナトリウム(Na)


138~145mmol/L


高いと…
●水分摂取障害(意識障害、 消化器疾患、脳腫瘍などによる渇中枢障害)
●水分喪失 (発熱や火傷、尿崩症、糖尿病性昏睡をはじめとする浸透圧利尿)
●Na負荷 (Na過剰摂取)
●Na貯留 (原発性アルドステロン症、クッシング症候群)
●高張性脱水

低いと…
●嘔吐や下痢によるNaの消化管喪失
●利尿薬、慢性腎不全、多尿などによるNaの腎性喪失
●水分再吸収増加
●水分過剰摂取(輸液過剰、心因性多飲症)
●低張性脱水

カリウム

血清カリウム(K)

3.6~4.8mmol/L

高いと…

●細胞内移行減少または細胞外放出増加 (代謝性アシドーシス、インスリン欠乏、 筋融解、運動)
●腎排泄減少 (腎不全、アジソン病)

低いと…
細胞内移行増加(代謝性アルカローシス)
●嘔吐や下痢などによるKの消化管喪失
●Kの腎性喪失(原発性アルドステロン症、二次性アルドステロン症など)
●低張性脱水

クロール

血清クロール(CI)


101~108mmol/L

高いと・・・
●酸・塩基障害 (代謝性アシドーシス、呼吸性アルカローシス)
●水分摂取障害(意識障害、消化管疾患、脳腫瘍等による渇中枢障害)
●水分喪失
●CI過剰投与
●高張性脱水

低いと…
●嘔吐によるClの消化管喪失
●呼吸不全をはじめとする呼吸性アシドーシス、代謝性アルカローシスによるClの腎性喪失
●水分過剰
●低張性脱水

クレアチニン

血清クレアチニン (Cr)

【男性】 : 0.65~1.07mg/dL
【女性】:0.46~0.79mg/dL

高いと…
●糸球体腎炎
●腎不全
●うっ血性心不全
●脱水
●末端肥大症

低いと…
●筋ジストロフィー
●尿崩症
●肝障害

BUN

血中尿素窒素 (BUN)


8~20mg/dL

高いと…
● 腎機能障害
●低タンパク食
●脱水
●高タンパク食
●消化管出血
●甲状腺機能亢進症

低いと…
●低たんぱく食
●尿崩症
●肝不全

総タンパク

血清総タンパク(TP)

6.6~8.1g/dL

高いと…
●脱水
●多発性骨髄腫
●慢性肝炎
●自己免疫性疾患

低いと…
●ネフローゼ症候群
●吸収不良症候群
●栄養障害
●肝障害

血清アルブミン(ALB)


4.1~5.1g/dL

高いと…
●脱水
●熱中症

低いと…
●ネフローゼ症候群
●吸收不良症候群
●栄養障害
●肝障害

肝機能

AST

13~30 U/L

高いと…
●肝疾患
●胆道疾患
●溶血性疾患
●骨格筋疾患
●心筋梗塞

低いと…
臨床的意義は少ない

ALT

【男性】 10~42 U/L
【女性45歳<】13~64 U/L
【女性45歳≥】9~32U/L

高いと…
●肝疾患
● 胆道疾患

低いと…
臨床的意義は少ない

γ-GTP

【男性】
13~64 U/L
【女性45歳<】9~34U/L
【女性45歳≥】10~53 U/L

高いと…
●アルコール性肝障害
●胆汁うっ滞

低いと…
臨床的意義は少ない

CRP

C反応性タンパク (CRP)


0.00~0.14mg/dL

高いと…
●感染症
●自己免疫疾患
●心筋梗塞
●悪性腫瘍 (転移型)
●急性膵炎
●外傷
●熱傷

低いと…
●臨床的意義は少ない

血糖値(グルコース)

血糖値

(空腹時):110mg/dL未満
血糖値 (75gOGTT負荷後2時間): 140mg/dL未満

高いと…
●糖尿病
●下垂体機能低下症
●アジソン病
●メタボリック
●ステロイド投与
●シックデイ
●敗血症
●高カロリー輸液

低いと…
●インスリノーマ
●糖尿病治療薬の投与
●内分泌疾患
●肝疾患
●腎不全

ヘモグロビンA1c(HbA1c)


4,6-6.2%(6.5%:NGSP)

高いと…
● 糖尿病
●食後高血糖
●腎不全
●慢性アルコール中毒
●異常ヘモグロビン症

低いと…
●インスリノーマ
●溶血性貧血
●異常ヘモグロビン症
●悪性貧血

尿検査

正常値異常値
尿量1,000~1,500mL/日●乏尿:500mL/日以下 ●無尿:100mL/日以下 ●多尿:2,500mL/日以上
回数 5~6回/日●頻尿:10回/日以上 ●稀尿:2回/日以下
尿比重1.015-1.030●高比重:1.030以上 ●低比重:1.010以下
色調淡黄色~黄褐色、透明●褐色 •赤褐色 ●乳白色
pHPH 4.8-7.5●酸性尿:4.5以下 ●アルカリ尿:7.4以上

尿の色の濃淡は、排尿の間隅や水分摂取量などによって変化します。飲水量が多いときは、無色透明になる場合もあります。

おまけ~便の観察

正常メモ
便量100~250g/日 食物繊維性食品の摂取、 下痢・便秘で変化
便回数1~2回/日●便秘 : 3日以上排便がない。便が長くとどまり、排便に困難を伴う状態。
色調黄褐色~茶褐色●血便:下部消化管からの出血時
●タール便、黒色便:上部消化管出血時
●灰白色便:胆道閉鎖時、バリウム服用後

看護実習例文資料
https://nanael.booth.pm/items/2798829