看護学生は実習用にミニノートを持ち歩きます。
看護実習は臨床経験を積む貴重な機会であり、ノートを使うことで学びの効果を高め、将来の看護師としてのスキルを向上させることができます。
このページでは、実習ノートの書き方や、ノートづくりに役立つ文房具を紹介します。
看護師に聞かれた質問をまとめる

実習中には、指導看護師や他のスタッフから質問されることが多いでしょう。
これらの質問をまとめておき、自分で模範解答を作成しておくことは非常に役立ちます。質問とその回答をノートに記録し、後で復習できるように整理しましょう。
また、不明点や理解が不足している部分については、指導看護師に相談し、補足的な情報を収集することも大切です。

1つの実習で聞かれる質問は、他の実習でも聞かれることが多いので、どんどん書き留めて次に生かしていきましょうね。
解剖生理をまとめる

看護実習では、患者の解剖生理に関する知識が重要です。
特に、実習病棟に関連する解剖生理を簡潔にまとめておくことは有益です。例えば、心臓の構造と機能、呼吸器系の基本、腎臓など、すべてをまとめるのは時間がかかりますので、実習病棟にあわせて復習を兼ねて理解しましょう。
ノートを書く時は、教科書をすべて丸写しするのではなく、自分の言葉で簡潔にまとめ、イラストや図表を使って視覚的に理解しやすくすることもおすすめです!
看護技術をまとめる

看護実習では、患者の清潔ケアなどの看護技術を実施します。
手順や必要物品、注意点をしっかり確認しておくことは、ケアの実践において安全性を確保する重要なステップです。
教科書や、参考書には手順が1つずつステップバイステップで詳細に説明されていますが、実習メモ帳にかく内容としてはそれらの中から重要な部分をまとめたり、抜粋しながらオリジナルの手順書として書いてみることもおすすめです。
写真や図を用いて視覚的にもわかりやすくすることで、実習での実践に役立つでしょう。

教科書や参考書には記載されていなくても、実践するときにアドバイスを受けた点は赤字で書き込むというように色の変化をつけることもおすすめです。

このように、机上の知識と臨床での実践の違いをわかりやすくメモに残しておくことで、
自分の学びにつながります

「自分は〇〇と習ったけど、実際に病院で実践する際には〇〇だった」のようにカンファレンスのテーマや、実習レポートのネタとしても使えるからオススメ!!
カルテで見る項目をメモする

電子カルテは看護実践における情報の基盤です。カルテは多くの情報を含んでおり、それを効果的に読み取ることは看護師になってからも重要なスキルです。
各ページで何の情報を探すべきかを明確に示し、例えば、バイタルサイン、診断結果、処方箋、看護記録などをそれぞれどこのページから探して情報収集すべきかをメモしておきましょう。
電子カルテを開き、素早く必要な情報にアクセスする方法を記すことで、効果的に患者情報を取得できるようになります。

最初はどこのページに何が書いてあるかわからなくて、すごく時間がかかるんだよね
実習で扱った薬をメモする

看護実習中にはさまざまな薬物に接する機会があります。これらの薬について詳細な情報を整理しましょう。薬物名、一般的な使用目的、適切な投与方法(経口、注射、点滴など)、一般的な副作用、可能性のある相互作用など一覧に記録するのがおすすめ。

薬理学とかでまとめて暗記すると時間がかかるけど、コツコツメモすると経験と記憶が結びついて薬の勉強も捗るよ~!

実習でよく使う数字のまとめ

看護実習ではさまざまな数字を扱います。

数字は実習中によくつっこまれやすいので、要チェック!
体温、脈拍、血圧、呼吸数などのバイタルの基準値だけではなく、お湯の温度やベッドの角度など、いろいろな数字が出てくるので、実習中によく使う数字を一覧にしてまとめておくと、混乱しにくく、役立ちます。
「調べてきて」と言われたときのまとめ方

看護実習中に「〇〇ってわかる?調べてきてね!」と言われることは日常茶飯事です。看護師や指導者から調べるように指示を受けた場合のメモの取り方をご紹介します。
メモのタイトルには調べる内容や日付、ソース(情報の提供元)を明示するとよいです。
次に、メモの中では情報の要点を要約し、関連するデータや数字を含めることが大切です。メモを整然とまとめ、後で再度確認しやすいように整理しましょう。
まとめるときの1つの例を以下に挙げます!参考になればうれしいです。
- 定義
- 利点
- 欠点
- 適応
- 禁忌
- 看護
- 根拠
血液検査の基準値まとめ

血液検査は、患者の診断と治療計画に重要な情報です。各種の血液検査とそれらの正常範囲をまとめましょう。
例えば、ヘモグロビン、白血球数、血糖値などの基準値を記録し、異常値の意味と臨床への影響についても理解しましょう。
このメモのように、「炎症系」「肝臓系」とグループごとにまとめると見やすいです。
看護実習初日に確認することリスト

看護実習の初日は病棟や施設について知るための重要な日です。初日に受けるオリエンテーションや病棟の説明を聞き流すことのないよう、初日に確認すべきポイントをまとめておくことをお勧めします。
例えば、病棟の構造、重要なルール、物品の収納場所などです。

いきなり「清拭の準備して」と言われて焦ったことがあります…!

そうそう、物品の収納場所や片づけ方などの情報は初日にしか提供されないことが多いため、しっかりメモを取っておくことが大事ですよ~!
また、メモを整理してあとで見返しやすいように整理しておきましょうね。
ノートに使える便利アイテム6選
過去にななえるのインスタグラムでも看護学生たちにアンケートをとって、看護学生生活で役に立った文房具を紹介してもらいました。
裏移りしないルーズリーフ
創業90余年、紙にこだわる老舗ブランド「マルマン」が、「書きやすいルーズリーフ」を開発しました。
上質コピー用紙が1枚55g~60g/m2といわれる中、「マルマン書きやすいルーズリーフ」は水性ペンインクでもにじみにくい80g/m2の紙を使用。

ペンがにじむと復習しづらいから、このルーズリーフは本当におすすめ
縦方向の「アシストライン」をガイドに、書きやすく読みやすい!
コクヨのさらさら書けるドット入りルーズリーフは、”美しく書く “ためにデザインされた。
横線が等間隔に点在しているため、図形や縦線が書きやすく、文字の大きさの目安にもなります。
また、コクヨオリジナルの原紙を使用することで、ペン先が引っかかりにくく、なめらかな書き味を実現している。

看護学生の教室でもこのルーズリーフよく見ます!みんな使いやすいって。
にじまない蛍光ペン
蛍光ペンの難点は、いろいろな種類のボールペンで汚れてしまうこと。
そこで人気なのが、ZEBRAの「ジャストフィット モジニライン」!
モジニラインは「にじまない」ことが特徴の優れたマーカーペン。従来のマーカーペンよりもにじみにくい特殊なインクを使用している。
勉強でマーカーペンを使う学生はもちろん、印刷物に線を引くことが多いビジネスマンには必携のアイテムです。
圧倒的人気のボールペン
三菱鉛筆のJet Streamは、看護学生、看護師の間でも大人気の商品!
低粘度の油性インクを採用し、書き心地が悪いとされていた油性インクのボールペンでも、なめらかな書き心地を実現しています。
疲れにくいシャーペン
ドクターグリップエースは、人間工学に基づき太めに設計されており、腕や肩の疲れを軽減します。
レポート課題や実習記録などの長時間の筆記で手が疲れる…とお悩みの方にぜひお試しいただきたい商品です。
また、筆圧が強く芯折れしやすい方でも、芯折れしにくい設計になっています。
ペン先が強い筆圧の衝撃を吸収し、芯折れを大幅に軽減します。
消しカスがくっつく消しゴム
ぺんてるAin消しゴムくっつくタイプは、PVC(ポリ塩化ビニル)が配合されていて、消しカスが飛び散らず、消しゴムの先端にまとわりつき粘着する新しい特殊な消しゴムです。
消しカスを集める手間がなく、先端に付着した消しカスは、簡単に拾って捨てることができます!
価格は、小が77円、大が132円となっています。
目立たない修正テープ
この製品は画期的で、キャンパスノートのA罫(7mm)、B罫(6.5mm)の罫線幅にテープの幅と色を合わせることで、訂正箇所が目立ちにくく、罫線からはみ出さないように設計されています。
