感染リスクのある状態とは、病原体が侵入・増殖しやすい状態であり、健康に害を及ぼす可能性がある状態である。
感染には3つの要因がある。
- 感染源
感染の原因となる細菌やウイルスを含むもの。
例)血液、体液、分泌物、排泄物など - 感染経路
感染源を媒介する手段。
例)接触感染、飛沫感染、空気感染 - 感受性宿主
抵抗力の低下した宿主
年齢、基礎疾患、免疫状態、医療処置、侵襲的治療、投薬(ステロイド、抗生物質)、栄養状態
看護計画
OP
- 発熱の有無と程度
- 皮膚や粘膜の損傷、褥瘡の有無と重症度
- 疼痛の有無と程度
- 発赤、腫脹、熱感、皮疹の有無と程度
- 呼吸器感染症上(咽頭痛、咽頭粘膜の発赤、咳、痰、呼吸困難の有無と程度)
- 食事摂取状況
- 排泄物の状況(便の性状、回数、尿の性状、回数)
- 創部の状況(熱感、発赤、腫脹、疼痛、分泌物)、離開
- 清潔の保持状況
- 検査(X線、CT、WBC、顆粒球数、CRP)
TP
- 全身の清潔を保持する。
- ケアの時間帯を調整する。(解熱時など、体調がよいときにケアを行う)
- 汗をかいたら、体が冷える前に拭き、着替える。
- 体位交換を定期的に行い、褥瘡の発生を防ぐ。
- 適切な水分と食事の摂取を促す。
- 感染対策を行う。(標準予防策の実施。必要に応じて、面会の制限や個室への隔離を行う)
- 環境整備(温度、湿度、換気など)をする
- 創部のガーゼ交換を清潔に行う。
- 膀胱留置カテーテルやドレーンなどの挿入物を適切に固定する。
EP
- 感染予防行動を指導する。(含嗽、手洗いなど)
- 体調に変化があった場合は看護師に知らせるように指導する。
- 家族や訪問者に感染予防行動を教える。
- 挿入物を引っ張らないように説明する。