カンファレンスって何?目的は?
カンファレンスは、テーマについて実習メンバー同士で話し合う貴重な場です。実習によっては毎日カンファレンスが行われることもあります。
カンファレンスが苦手な看護学生さんも多いですが、自分にはない考え方に出会えたり、悩みについて他の人のアイデアを聞くことで具体的な解決方法を導き出せたりと、メリットがたくさんあります。
カンファレンスに使える穴埋めセリフ
「カンファレンスで緊張して何を話したらいいかわからなくなります」という相談をもらうことが多いので、穴埋めセリフを作りました。この穴埋めセリフを活用してみてください!
実習ノートにメモしておくと便利です。
挨拶とカンファレンステーマ、目的の共有
時間になりましたので、これからカンファレンスを始めます。_時までの予定です。
今日は、みなさんと◎◎という状況にある患者の○○予防について話し合い、予防策を具体的に出せればと思います。それでは、よろしくお願いします。
テーマの共有と、カンファレンスの目的を最初に伝えると、参加者もわかりやすいです!
シーンとなったら自分の体験+考えを!
私が過去に受け持った患者さんは_でした。そのため私は_と考えています。
この点について意見はありますか?
カンファレンスで話せるような体験なんてないです・・・。
成功体験だけじゃなく、うまくいかなかった場面でもいいのです。
「自分も〇〇という場面で〇〇をしてしまいました。なので、〇〇だと思います。」と実際の場面を共有するだけでも参加者のアイデアや意見に深みがでることがあります!
シーンとなったら実習メンバーに振ってみる!
_さんはどうでしょうか?
イイ感じに意見が出そろったら
それでは、意見をまとめます。_については_という事ですね。
多数の意見が出されて、結論を迷う場合には、実行可能なものを採択してみましょう!
次の援助につなげることが大事です。
指導者と教員に意見をお願いする
_さん、〇〇〜の点についてアドバイスをいただけないでしょうか?
教員も指導者も参加者なので、話が行き詰ったときや困ったときには、
助言を求めてOKです!
締めの言葉
時間となりました。本日のカンファレンスを終わりにします。ありがとうございました。
カンファレンスでのテーマの決め方
実習要綱を見て決める方法
(1) 実習要項を開き 「実習目的・目標」 を見る
例:対象が自己管理の必要性を理解し、対象と家族に統一した指導の計画と実践ができる。
(2) カンファレンステーマ化する
テーマ:患者が自己管理の必要性を理解を促すための
実習のなかで困った場面から考える方法
実習のなかで生じる 「なんでだろう?」 「どうすればよかったんだろう?」に焦点を当ててみる。
なぜ受け持ち患者とコミュニケーションがうまくとれないのか? なんかうまくいかなかった場面、あの時どうすればもっと患者とコミュニケー ションをとれたのだろう?と振り返ってみる!
たしかに実習中に困った場面はいっぱいあります・・・!
そういう場面を書き留めておき、ぜひカンファレンスのテーマにしてみてください!
他の実習メンバーの意見をもらったり、指導者や教員からのアドバイスをもらうことができるので、とっても勉強になりますよ。
カンファレンスに使えるテーマ
「カンファレンスで話すテーマが思いつきません」という悩みをよくいただきますので、カンファレンスに使えるテーマをまとめます。
- 実習で困った事
例:どのように声掛けをしたらいいかわからなかった場面
例:患者のコミュニケーションを促進するためのかかわり方
- 自分が実施するケアについて
例:~というケアをしたいが、どのような工夫ができるか
- 実習要綱や実習目標からキーワードをピックアップする
例:患者の自立性を尊重したかかわり方
- 実習を通して学んだこと(最終日におすすめ)
例:今回の実習を通して学んだことと、今後どのように生かしたいか
- 患者の疾患や、リハビリなどに関する内容
例:リハビリテーションの目的と患者教育の具体的な内容について
カンファレンスで必要なもの
- メモ帳→ リーダーも参加者もみんな必要!他の人のテーマであってもメモすることで自分の援助につなげることが大事です。
- アセスメント用紙/関連図→ 受け持ち患者の主にアセスメント内容について話し合うカンファレンスの場合は必須!
- 看護計画の用紙→受け持ち患者の主にケアについて話し合うカンファレンスでは必須
- 患者の病態やケアについての記載がある書籍、文献→患者の症状など、具体的なリスク要因やケア方法について話し合うカンファレンスでは必須!
カンファレンスをうまく乗り切るコツ
実習中から自分の経験や、学び、意見をまとめておく
カンファレンスに参加する前に、自分が経験したことやそこから学んだことを簡潔にいくつかまとめておく。発表時にスムーズに意見をまとめることができます。
(例)⚪︎⚪︎な患者を受け持った時に⚪︎⚪︎というケアを実施して、⚪︎⚪︎と学んだ!
発表するときは意見→理由の順で!
自分が発言する際には、要点を整理しておくことが重要!具体的なポイントを抑えておくと、発表がより明確になります。
(例)私の意見としては⚪︎⚪︎です。理由は⚪︎⚪︎だからです。
ダラダラ話しすぎても『結論としては』や『まとめると』を、入れるとスッキリ聞こえたりします🤫
落ち着いて、少し大きめの声ではっきり話す
緊張しがちなカンファレンスでの発表ですが、できるだけ落ち着いて話すことが大切です。
小さな声でボソボソ話すのではなく自信を持って意見を伝えることができるようにしましょう!
自分の意見をまとめて発表することは慣れが必要です。看護学生はグループワークも多いと思いますので、練習を重ねていくうちに自分の言葉でスムーズに発表できるようになっていきますよ🙋♀️
一緒にがんばっていきましょう。