看護学部の面接は、競争率が激しく、難易度が高いと言われることがありますが、面接に向けてしっかり対策を取ることができれば、そのハードルを超えることも決して不可能ではありません。
ここでは、看護学部の面接において想定される質問とその回答のポイントについて8万人の看護学生さんに調査した結果をまとめます。
看護学校、看護大学の面接でよくある質問
看護師を目指した理由
ダントツで多かった答えです。
数ある医療職の中で、なぜ看護師なのか?
をしっかり答えられるように対策する必要があります。
穴埋めで使える回答例
私が看護師を目指すきっかけは、家族の病気です。私の祖母が重篤な状態になり、入院生活を送る中で看護師の存在と温かいケアに感銘を受けました。彼らはただ治療を提供するだけでなく、心のケアや支えも行っていました。具体的には、〇〇という場面で〇〇という声かけや、家族である私たちに対しても〇〇していました。その経験から、私も患者さんとその家族に寄り添い、心からのケアを提供する看護師になりたいと強く思うようになりました。
〇〇=具体的な自分の体験を入れること。
ここに書けるような経験がないんですけど…
自分の体験だけじゃなく、友達の体験や親せきの体験を詳しく聞いてみるのもおすすめだよ。
答え方のコツ
- 看護師になりたい理由を具体的に説明しましょう。具体的に、自身の経験や思い入れを交えることで、回答が生き生きとしたものになります。
- 看護師の役割や責任についても言及できると、患者さんのケアにおける看護師の重要性や多様な役割について認識していることを示します。
- 看護師の仕事に対する情熱ややりがい、患者さんとの関わりを前向きに述べることで、自身の意欲と真剣さをアピールします。
その学校を志望した理由
2番目に多かった質問。「なぜその学校を志望したのか」を聞くことで、面接官は「学校の特色、理念を理解しているか」「求める人材を把握しているか」「他の看護学校ではなくこの学校を選んだ理由」を把握します。
その学校が売りにしていること、学校の特色を事前にしっかり調べて、把握したという看護学生さん。
回答例
私は〇〇というケアをできる看護師をめざしており、御校が行う実践的なカリキュラムから学んだことを医療現場で活かしていきたいと考え、志望いたします。
御校では〇〇という講義が豊富にあり、〇〇する力を、実践的なカリキュラムを通してつけられると考えました。
また、〇〇もできるプログラムがあるため、より専門的な知識を得ていきたいと思っています。
加えて、ボランティア活動(学校に合わせて変える)も積極的に行われており、イベントや部活動を通して学生時代から医療現場での実践力や患者さんと関わる場が多くあることにも魅力を感じました。
入学後は〇〇やボランティア活動などを通して、患者さんに対する包括的なケアについて体験をしながら学び、卒業後は医療現場でその経験を活かしていきたいと考えます。
回答のポイント
- 学校の特徴に着目すること。 学校の教育方針やプログラム、施設など、具体的な特徴を挙げます。これにより、なぜその学校を選んだのかを具体的に伝えることができます。
- 自身の志望動機を明確にすること。 自分がなぜその看護学部、看護学校に進学しようと思ったのか、過去の経験や価値観、目標について語ります。自分自身の内面的な動機や熱意を伝えることで、学校の選択に対する真摯な姿勢を示します。
理想の看護師像
理想の看護師像を聞かれたという看護学生も非常に多かったです。
回答例
私の理想の看護師像は、常に学びを怠らない看護師です。医療は常に進歩しているため、まずは看護学校で看護の基礎を身に付け、その上で生涯学びの姿勢をもって最新の専門的知識を身に付けていくことが必要だと考えています。
良いニュースと悪いニュース
看護学部の面接では、時事問題を聞かれることはよくあります。「時事問題は苦手・・」と思っている受験生も多くいることでしょう。しかし、時事問題は対策をしっかりとおこなうことで、誰でも適切な回答ができるので念入りに対策しましょう。
メンタルの強さ
その他にも「ストレス耐性はありますか?」と聞かれた看護学生もいました。
面接において、学生がストレス耐性を有しているかどうかを重要視しています。
回答例
部活で、厳しいことを言われることもありましたが、深く傷ついたことはありません。それはコーチが私を思ってアドバイスをしてくれたことなので、自分のおこないを反省して、改善に努めています。
最近読んだ本
最近読んだ本について聞かれたという声も多かったです。必ずしも医療や看護に関係のある本でなければいけないわけではありません。実際にあなたが読んで影響を受けた本であれば、どういったジャンルでもOKです。
回答例
私が最近読んだ本は__です。
この本は__について書かれた本です。本の中で、特に__という場面がとても印象的でした。
この本を読んだことで、__の大切さを知りました。これは、看護師になってからも__という場面で重要な考え方だと思い、本を読んでからは何事にも__という姿勢で取り組んでいきたいと思っています。
現役看護学生さんからのアドバイス
こちらの看護学生さんがお話している通り、一貫した考えをもつ、という事がとても重要です。
根幹に一貫した考えをもつことで、どんな質問にも対応できるというわけですね。
看護学校、看護大学の面接で面接官はどこを見ている?
実際に現役看護学生さん8万人に、面接でどんな所に気を付けていたかアンケートを実施しました。
笑顔
看護学部の面接にて、受験生の学力や志望動機と同様に、面接官が重視しているのが「人柄」です。 人柄は顔に出るといわれ、面接官は受験生の表情から受験生の人となりをチェックしています。 笑顔でいることで、明るく前向きな性格という印象を与えることができます。
清潔感
面接において、身だしなみは重要な評価対象です。身だしなみの良し悪しによって相手に与える印象は、思っている以上にとても大きいものです。
はきはきと喋る
声が小さく自信なさげに話す人と志望動機や自己PRの内容が同じだった場合、面接官は高い確率でハキハキと話す人を採用します。緊張しますが、ハキハキと大きな声で話すことが重要です。